認識班の話

 10月ともなると、卒研生の性格が分かってくる。そして、「認識班」あらため「インチキ班」が設立されたのです。なぜ、インチキ班なのか、それは先生をだます研究を続けたからです。もー、イニシャルトークも面倒なので名前だします。佐藤くんは留年生で僕らと同じ代で、僕より先に研究室にきていたので、学部生感がありません。この人の発表の時のOHPがさがさ時間かせぎは伝説です。その名の通りOHPを探すふりをして時間を稼ぐ作戦です。これにより、本来15分の内容が、20分に拡大するのです。また、落ち研にいたので、口がけっこう利きます。ちょっとやばい内容でもサラサラっと返します。次に麻植くんは来年度院生ということもあり、バリバリプログラムをしてくれました。しかし、ジャズ研を愛しているようなので、午後は必ず練習にいってしまいます。発表の時の間が長く「っといった感じです。」と言ったときには、さすがにあせりました。最後に小野くん、こいつが大分くせものです。ゼミはかならず遅刻、欠席の時も理由が妙にあいまい。茶道部の部長をめんどうだからって、文化祭前にやめたくわせものです。就職活動で休むといいつつ、1社しか受けてなく、しかも1次のみでした。それなのに就職活動で休みますが何度あったことか。しかしながら、発表が普段の態度から想像つかないほど、ハキハキしていて驚きました。しかも、タイムオーバーして、質問なくす作戦を余裕でするほどの根性でした。こっちがあっせっちゃいました。あ、あと指導者である僕は当然、いいかげんです。麻植くんのプログラム使って大学院卒業しようと思ってます。プログラムはBスプラインであきました。ま、研究室に来る率が高いだけの研究に向かないタイプかな。ちなみにこの文は学部生の本発表が終わってから加えました。('96/10/1)


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