普通の話

 今回で1997年度の話は終わりです。つまり、僕の学生生活の話は終わります。来年度エッセイを続けるかは不明です。ま、とにかく最後は普通の話をして終わりたいと思います。普通ってなんでしょう。僕は今、すごく普通にあこがれています。思えば僕の今までの行き方は普通のようで普通じゃなかったと思います。良い意味でも悪い意味でも。まず、家庭です。前にも書きましたが僕の両親は離婚をしました。母親に会っていない20周年記念です。20年も会ってないと、どう変わったのかも想像つきません。会いたいかどうかも分からないといった感じです。ただ、普通と違うんだなって感じて生きてきたことは確かです。だから、僕は普通に奥さんをもらって、愛し続けたい、愛され続けたいって思っています。愛し続ける、愛され続けるなんていうのは普通できないか?ってことは普通じゃないじゃん。でも、今の僕の気持ちでは愛し続けるということができる自信があります。離婚だけは絶対したくないと思ってるから。奥さんは美人じゃなくてもかまいません、心が綺麗な人が良いと思います。それを見つけるのが難しいことだってことは分かっています。相手の本当の心を見るなんてことはできないでしょう。自分の心だって分からないこともあるんだから。本当の自分を知ってる人はいますか?自分が知ってる自分とは恐らく違うと思います。心が綺麗かどうかは、じっくりつき合わないと分からないでしょう。ただ、僕の場合慎重すぎてチャンスをのがす傾向があります。なんて、自分の知っている自分を公開してみました。とにかく、奥さんは綺麗ならいいってもんじゃないってことです。やっぱり料理ですよ料理。話が替わってるって?まーよい。とにかく日本料理を作ってくれる人、最高すね。肉じゃができまりでしょ。「色気で男を釣るのは最初の1年間だけ、後は食い気」なんて言ってた人がいるけど、料理は大切ですよね。自分が料理下手だから、つーか、ほとんどしたことないから料理と洗濯だけはして欲しいと思います。え、なんで洗濯かって、洗濯も自分でほとんどしないんで。クリーニングだしてばっか。じゃーなんもしないのかって?いえいえ、食事の後かたづけのお皿洗いを奥さんとジャンケンで決めたりしたら最高じゃないですか。チャーミークリン使って手つないでお買い物するのもいいね。あと、僕はけっこう掃除好きなのでお掃除はOKっす。あと、子供は2人ですね。男の子と女の子。「娘はやらん」の頑固オヤジにもなりたいし。息子が連れてきた嫁さん見ておちつかないオヤジも演じてみたい。なんてね。とにかく子供は健康であれば良い。で、家を買ったりするのに、家族会議なんて開いてみたいね。家は地方に一戸建てかな。会社の場所にもよるけど。そんで、やっぱり歳とってもずーーーっと仲良く手つなげるような夫婦になりたいね。とにかく普通に結婚して奥さんとじゃれ合いたいということです。あ、話が普通じゃなくて願望になりつつあるね。それから、現在の状況だけど不安でいっぱいです。中学のとき成績が普通よりやや下で才能のなさを感じたけど、高校で都内のちょっとレベル低いところに入ったら自分ができるような気になって、テストで毎回1位。勘違いレベルが高またけど、流石に大学入試は甘くない、才能のなさがばればれ。それでも、都内の夜間学校に入って昼間は高校の実験助手なんてやって、偉そうに先生ってよばれて、高校の時に身につけた暗記だけの応用のきかない勉強方法で大学でも1位になって、奨学金もらって、また、できる気になって大学院に進学なんてして、何故か一流企業に推薦いただいて内定もらった。釈迦の手のひらの上の猿だってことは感じてたけど、1位だとやっぱり気分が良くなる。内定もらってからは、いいかげんな気持ちで修士論文書いて、発表して、学部生の女の子の手伝いばーっかして、自分の才能磨こうなんて全然しなかった。なんの才能もないのに一流企業なんて入って普通に暮らせるのかすごく不安です。もっと、真面目にC言語を覚えるとか、英語の勉強をするとか、大学院生として当たり前のレベルの勉強くらいするべきでしたと、反省してももう遅い。時間の使い方を間違えたとも感じました。とにかく後悔先にたたず。平凡な毎日じゃなくて普通な毎日を送るために自分を磨いていこうと思います。普通が一番難しいってことかな。('98/3/15)


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