ローソンの話

 でもここは高井戸〜、でもここは行田。てなわけで、ローソン・ハイキング・クラブのお話をします。ローソンハイキングクラブに初めてお声がかかったのは、1999年の2月11日、雪がふりまくって風邪で寝込んでいたときでした。無論、その時は欠席させていただきました。雪の中、風邪引いて登山するほど、物好きじゃないです。翌月の3月27日が初の参加となりました。で、ローソンハイキングクラブとはいったい何かと言いますと、ローソン代々木上原店の店員さんとお客様がくりひろげるハーモニーです。そんな私はお客様というか、元店員のお友達。夜間大学時代は帰りによく寄りました。スタンダードメンバーは「会長」とよばれる高畑さんで、ローソンのお客さんです。やたら腰が低いのが特徴です。しかし、お酒を飲むと変貌するそうです。その姿を僕はまだ見ていません。腰痛という弱点がありますが、一度欠席しただけで、後は全参加。さすが会長。リーダー的存在が鳴海さんで、ローソンの店員です。店員暦は長い。面倒見の良い人といった感じです。いまのところ皆勤賞受賞です。そうそう、もちろん番外編は除くですよ(笑)。次にスーさんこと鈴木ですが、元ローソン店員で、僕の夜間大学時代の学友です。余談ですが僕のクラスには鈴木が4人いて、そのうち3人と仲が良かった。世にも奇妙な物語に「おーい、鈴木」って話があったなぁ。ま、そんなことはどーでもいいんですけどね(by みつまJAPAN)。鈴木は「殺人事件の話」にもあるように、ミシシッピ−へヘリコプターの免許を取得しに行ったので、その間3回お休みです。最後に私、宮内ですが、お呼ばれされてから2度欠席してます。1度はしょーもない約束があったためでした。「スーパースランプのビデオクリップのエキストラ」です。結局、ビデオの確認はしなかったけど、どーせ不採用だったんだろうなぁ。めちゃ恥ずかしかったなぁ。2度目はこないだ(7/29)に風邪を引いてダウン。冷やし中華美味そうだなぁ。でも「下痢」という最悪な状況だったので、山は無理だよなぁ。そんなこんなの山岳会で、初のテント1泊登山へ行きました時の日記を記します。めちゃ辛かったなぁ。

7月14日(土):晴/スコール/曇
 前日は友だちと六本木で「巨牛荘」の焼き肉を食べまくりました。コレステロールとりすぎで、体調があんまよくない朝でした。朝は天気がとても良いです。朝食はトースト。集合10時ですので、のんび〜り出かけました。新宿のいつもの場所で集合。なかなか、会長と鳴海さんがこないので、「会長が腰の痛さを訴えていたので、まさか欠席?」と思いましたが、来ました。中央線で東青梅へ。なんかしらんけど、やったら時間がかかったなぁ。でも、駅を降りるとすぐにバスが待っていました。ナイス乗り継ぎ。ワンマンバスではなくてツーメンバスでした。片手のおっちゃんが無線で連絡を取り合うのです。めちゃ細い道を走るので、バス同士が鉢合わせにならないようにです。登山口について、ちょっとしたら天候が怪しくなってきました。「ゴロゴロゴロー」聞こえてきました。ちょっとお腹空いたけど、とっとと出発しようってことになったので登山スタートです。3分としないうちに雨が降ってきました。「上原山岳会は雨に強い!」ということで、ひたすら進むのでした。と思いきやいきなり、分かれ道があり道に迷うのでした。最初の選択で行き止まりに見えて引き返し、別の道へ行ったのですが、明らかに道じゃない。そうこうしてるうちに大雨になり、鉄塔のようなところで雨宿り。雷もすごい、稲妻も見える、雨もかなりの大粒。でも、しばらくしたら小雨になってきたので出発。最初の道の奥に道がありました。雨はパラパラ降っていて、山道も踏み込みが良くない。そんな中、ひたすら登り続けました。途中、巨大ヒルが何匹も元気そうに動いてます。こんなんに血吸われたら貧血するわ!雨もすっかりやんでラッキーと思いきや今度は暑さにまいってきました。水がないのです。いつもはペットボトルで持ってきてますが、水くみ場みたいなものが山頂にあるとのことで持ってきていません。また、朝からトーストしか食べてないのでリキ不足。幸いいつものローソン廃棄おにぎりがあり、パワー回復。山頂近くで対向から来た人に「山頂、水でてないよ」と言われる。かなりショック、水がなかったら夕飯はどーするんだー。「山頂を諦めて降りよう」という意見もでて、ほぼ降りること決定の状態でしたが、知らぬまに、降りるとこの分かれ道を通り過ごしていたのでした。もう山頂を目指すしかない!水があることを祈るしかない。なんとか、山頂の小屋に着きました。虫だらけ、ハエだらけ。水はやっぱりありません。探しまくりました。そして会長から「水、ありました、出てますよ〜」のお言葉。チョロチョロっと湧き出てるのでした。水くみ係の鈴木はブヨに刺されまくるのでした。無事、水が確保できて、夕飯です。ステーキ、野菜炒め、わかめうどん。最高!おなかいっぱい。みんなバター炒めなので、コレステロールとりまくり。あたりが暗くなり始めたので、お片づけ。小屋は貸し切り状態で、他の登山客はいませんでした。せっかっくなので、小屋にテントを張るのでした。かなりの意味なしっぷり。でも、おニューのテントは気持ちいい。寝袋で就寝。ってそんなかんたんに寝る連中ではありません。僕は携帯メールもらう約束してたので、「圏外」のところを必死に電波広い。通話はなんとかできても、i-mode圏外です。無駄な努力でした。みんあ遅くまで起きてて、幽霊でただとか、たぬき見ただとか、星が綺麗だとか騒いでます。星は確かに綺麗でした。東京の星とは違うなぁ。ん、まてよ、ここ東京じゃん。

7月15日(日):晴/スコール/晴
 3時起床。あきらかにみんな寝不足。外はまだ暗いです。でも、お片づけお片づけ。テントたたんでお片づけ。そうこうしてるうちに日が射してきました。朝食はベーコンスクランブルエッグ。これがめちゃくちゃ美味い。卵っちゅーのは貴重だね。そして、ご、五時スタート。やったら、ハエが多くて、耳元でブーンブンブン、そいでもってブーンブンブン。いつでも僕たちはブンブンブブブブン。だんだん、ストレスたまってきます。めちゃくちゃうざい。もう、さっさとこの地が離れたくて、ひとり、先へ先へと進みました。途中眺めの良い崖から絶景。酉谷山山頂へ向かう道をちょっと下りたところに綺麗な小屋があるので、そこで暫し休憩。宿帳を見ると昨夜は女性3人貸し切りだったとのこと。うー、失敗した。こっちに泊まってれば。嫌まてよ「女性」?、「女の子」って書かないところが怪しい。まー、テント持ってるのバレて、外に行かされるのがオチだったかな。休憩中もやたら虫がうるさい。ここ水が湧き出てます。飲めるかどうか不安だったけど、飲んじゃいました。冷たくてめちゃうま。ペットボトルに溜めてもって行きました。予定では2時間歩けば熊倉山山頂ってことなので500mlあれば十分でしょ。小屋をあとにして酉谷山山頂へ。標高の書いてある表札に成虫したばかりのヒグラシがとまってました。羽が乾いていないので飛べません。「あっちいけよー」って感じだったんでしょーね。集合写真を撮って、次の目的地熊倉山へ。地図上の点線を歩くのでした。この点線がくせものでした。道じゃない・・・。笹だらけで、笹をつかまないと滑って転げ落ちるほどの勾配。恐ろしいほどのアップダウン。山頂かと思ったら、また尋常でない下り。手につかむものが笹しかなく、笹が手を傷つける。岩がごろごろしていて、下の人を殺してしまう勢いでころげ落ちる。過失致死未遂も多発。道がどっちっかも分からない。頼りは木にマーキングされたリボンのみ。それが雨の影響で取れてしまっているところがあり、迷う。2時間が過ぎたとき不安がつのった。水が残り少ない・・・。脱水気味になった。わき水が悪いのか、脱水症状がでてるのかよくわからないが、水を飲むと、2秒もしないうちにオシッコがしたくなる。そこらじゅうマーキングだらけ。水に対する抗体なのかな?今までにない、不思議な経験でした。「飲んだとたんに出る。」って感じ。6時間以上歩き続けて正午を過ぎたので、山頂に着かないが食事にすることにした。食事といっても、クッキーとコヒーです。まー、甘いモノは体力回復につながりますから。また、笹のジャングルのアップダウンを繰り返し、なんとか熊倉山山頂にたどりつきました。未だかつてない辛い道のりだった。と、安心したのですが、ここから下りる道もガイドマップでは2時間といっていますが、4時間以上歩くのでした。しかも「悪路」。勾配が急なので、つま先への負担が非常に大きい。さらに、スコールまでふってくる始末。慎重に慎重に歩いて、やっと川にたどり着く。足を浸けるとすんげー、ひやひやぁ気持ちいー!まじ生き返る。 その後は「埼玉県林道」です。木こりの道。これまためちゃくちゃ辛い道。一回足滑らせてころげ落ちるところでしたよ。そしてついについに舗装された道につきました。今ならコーラ3本一気に飲めるね。まじで。別荘の人から水を戴きみんなで一気のみ。いやー生き返った。温泉にも無事たどりつき、とっても綺麗な旅館で、こぎたない僕らを拒むと思ったら、入れてくれました。これで700円なら安いねぇ。いやー、生きててよかった!('01/8/1)


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