印度追記の話

 前回のエッセイでインドのトイレについて話しをするのを忘れていた。既にアルバムの写真を見て判っているかもしれませんが、インドのトイレには紙がありません。紙の代わりにコップがあります。このコップで水をくみ左手で拭くのです。よってインド人の左手は・・・。そんな内容を読んでいたのでティッシュペーパーを沢山もって行きました。でも僕らのツアーは高級ホテルばかりに泊まっていたので、当然トイレットペーパーのある普通のトイレでした。僕が始めにそのトイレに出会ったのは駅のホームでした。あの写真はそこで撮った写真です。このコップを共有していると思うと怖いものがあります。それから敷居が低いのが嫌でしたね。立てば隣の人と目が合うって感じでした。当然、「大」はしてません。そんなこんなの旅ですが、前回のエッセイで書いたように旅の最中、お腹を下すのでした。幸いにも耐えられないゲリピーというわけではないので旅行中はそれほど辛くありませんでした。辛かったのは最後の晩餐というか烏龍茶タイムですね。台湾語の会話が盛り上がる中、僕のお腹も盛り上がっていたのです。ホテルとはいえ女性の部屋ですよ。ここでトイレに行って音でも出た日にゃ、日本人のイメージ最悪じゃないですか。かといって、何も言わず自分の部屋に戻ったら「日本人は冷たいな」とか思われるかもしれません。自分の部屋で用をたしてから戻るってのも格好悪い。鍵がないから「ピンポン」しないといけないんですよ。まー、日本語の無い世界でしたから冷たいって思われても別にかまわないんですけどね。ていうか、みんな台湾語でもりあがってるんだもん、ちょっと説明してくれてもいいのに、冷たいなぁ。それで、僕の盛り上がったお腹ですが、ピーク時には嫌な汗がでまくってました。あれって不思議ですよね。なんで波があるんですかね。ビックウェーブに耐えたらしばらく大丈夫じゃないですか、それでまたそのビッグウェーブを越える波がやってくるんですよね。そんな汗をかいている僕を見て「暑い?」と台湾語で聞いてくれます。クーラー全快、窓全開、チラシであおってくれるのですが、その汗は熱さででる汗じゃなくて、冷や汗でございます。なんとか、稲村ジェーンがくる前にそのお茶会は終わるのでした。「海外で病気にかかったら、その国の薬を飲むのが一番良い」そんな言葉があるのですが、僕はこんなんすぐ治るだろうとなめてました。一緒のツアーのおばさんもお腹を下したのですが、現地の薬ですぐに治ったそうです。飲めば良かった。ちなみにこのおばさん、腹痛はキャベジン、頭痛はセデス、風邪はパブロンを飲むそうです。僕と全く一緒でした。僕は持ってきたキャベジンで治るだろうと考えていたのですが、ダメでしたね。一応、友達愛用のビフィーナ10というのももらったのですが、治りませんでした。最後の日もお腹の調子は良くないのですが、耐えられないほどじゃありません。で、みんなと別れて空港に行ったときに、稲村ジェーンは来ました。まー、空港だからトイレは綺麗だろうと考えていた僕はギャフンと言わされるのでした。こ、このトイレは駅でみたトイレじゃないか・・・。ここ国際空港だよなぁ。そんなアホな。僕は愕然とした。稲村ジェーンもこのトイレにビックリしたのか、引いて行きました。とはいうものの波は元を立たないと無くなりません。またやってきます。税関を越えた待合室でそいつは津波となってやってきました。これはもうインドのトイレを使うしかない・・・。左手か・・・。んなわきゃーない。前述の通りティッシュペーパーは沢山もってます。トイレに入ると拍子抜け、普通の様式トイレでした。天国。でもトイレットペーパーはなかったので、持ってきたティッシュが役に立ちましたとさ。かなりの下ってましたね。でもここでスッキリしたので飛行機の中は全然OKでした。飛行機の中に座って12時間フライトなんてことにならなくてよかったですよ。ホント。次の波は飛行機降りて日本に着いてからでした。成田のトイレ最高。やっぱ、日本が一番。そんでもって普通の日本生活がまた始まるのでした。と、思いきや。いつまでたっても下痢が治らない。そんな日曜日の夜。お腹は下ってるけど、辛すぎるってことも無かった。トイレで小をした時でした。オシッコがやや赤い。血尿・・・。僕の頭の中にはインドの細菌に感染した。もう俺はダメだ。死ぬ。いろんなことが頭を過ぎった。そして貧血。そのまま後ろに倒れてちん○んだしっぱで倒れるのでした。うちのトイレはユニットバスで段差があり、ドアを開けっ放しだと、後ろはすぐ流し台なのです。もし、ここに後頭部を強打して死んでしまった日にゃ、僕はちん○ん出したまま他界。これで幸せそうな顔で死んだ日にゃ、死因に悩むね。で、僕が気づいた時には、どこかにぶつけたのか、小指の皮がむけて血がでてて、頭にちょっと痛みがあったのでした。その翌日はちょっと下ってるだけだし、尿も普通だったので病院には行かなかったのですが、翌々日の夜は腹痛で眠れないほどの痛みが発生しました。まじ、これやばいんじゃん。次の日、会社の健康管理センターへ行きました。インドで下痢になるのは当たり前って感じでした。お医者さんはインドに恨みでもあるかのごとく、あーいうところに行ったら菌に犯されると僕にお説教のごとく語るのでした。そして検便をしろと言いました。で、看護婦に説明を受ける。「今してくて下さい」。おいおい、いくら俺が下痢気味でもそーかんたんに大はしろって言われて出るもんじゃないよ。と思うもトイレに向かうのでした。細菌の検便は昔のようにスプーンですくって溶媒に着けるといったものじゃないんですね。綿棒のようなものを肛門にさすそうです。大は出ないのですが、とりあえず綿棒をつっこむ。ん、以外と気持ちいい。なんて思うわけないだろ。痛いよ痛い。んで看護婦に渡して結果は後日。薬を服用しまして今は完全復活!!やっぱ抗菌剤が効いたのかな。ん〜、この時点で結果がでてない。これで結果「コレラ」とかいうことにでもなればネタになるのになぁ(笑)('02/03/01)。


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