5年目の話

 5年目といえばかなり出来る人というイメージがあったのですが、みなさんはいかがでしょうか?思い起こせば4年前の今頃は、全体新人研修が終わって、本社研修が始まった頃です。本社で特別プロジェクトグループというところに配属が決まったわかです。当時は特プロ、特プロと言われて明日を考える事業をするところでした。あの頃は楽しかった。。。今はEビジネスサービス事業部となって今日を考える事業部になってしまいました。つまり、今日の収入を考えて毎日ドタバタ働いているわけです。僕にはあまり合わないと感じています。やっぱり、明日を考える仕事がしたい。といっても、このご時世、明日を考える仕事自体が無くなってきてます。その特別プロジェクトの中でも比較的今日を考える事業部である法人営業を行う部に配属が決まったのが、ゴールデンウィーク前日でした。それが嫌だったって話はさんざんしたので割愛して、ゴールデンウィーク開けの朝礼で新人3人が挨拶。流通サービス営業Gに配属した慶應卒、システムGに配属した阪大卒、そして官庁公共金融Gに配属した東大に海が入るところを卒業した俺。なんかよくわからないままに「よろしくお願いします」のスピーチをして、官庁Gの部長に挨拶新人が3人いて、システム部はもう決まっていたのだが、配属面接で「どこに配属されても頑張ります」と言ってしまった若干2名は、希望していない部に配属されたわけです。後から聞いた話ですが、この事業部の営業Gに人材が足りないという申請をして通ったグループが2つ。流通サービスGと官庁公共金融Gですね。僕が大学院で卒研生を選んでる時もそうでしたが、履歴書と写真を見てどいつがいいか決めるわけですね。当然、2つの履歴書があるわけです。各グループの部長はどちらにするか口論するわけですよ。で、うちの部長の選択は「慶應大学卒のエリート」にするか、「苦労人」にするかです。おいおい、苦労人って・・・。たしかに夜間大学を卒業して大学院卒業してるけどさ。選択肢が「エリート」か「苦労人」って。で、うちの部長は苦労人を選んだわけですよ。多分、その選択は正しかったのでしょう。エリートは会社を辞めました。いやー、さすがエリートは先を見てるねぇ。って感心してる場合か。嫌なことは嫌だと、自ら奪回する道を造るところは尊敬に値するね。アホの苦労人の僕は、なかなかそういうことができないわけで、嫌だと感じても耐えて頑張って乗り切ろうとか思っちゃうわけですね。そんなエリートがどこへ行ったか。それは公務員。自治体役員。ってうちのマーケットの客かよ・・・。と思い出話が長くなりましたが先週末、その部長も異動となり、送別会を行ったわけです。部長へのお礼の言葉みたいなスピーチをやらされましたが、言葉がみあたらない。あんまりお世話になったって気がしないんだよね。ぶっちゃけ。がむしゃらに働くってタイプの課長じゃなくて、なにやってるかよく解らないけど、とりあえず部長みたいな存在だったからなぁ。変革のスピードにはついていけなかったという感じもある。その送別会に部長が入社からの履歴を話したわけです。すっげー長いスピーチだった。あまりに長くて寝ちゃう人までいたね(笑)。さすが僕が生まれる前に入社しているわけですから、話も長くなるわ。「初めに配属したところは、宮内くんみたいに嫌で嫌でしょうがなかった。」だってさ(苦笑)。「それで、上司に何度も言って、2年目に異動になった。」とのこと。おいおい、俺の気持ち判ってたなら異動させてくれよ・・・。そして、今の事業部(当時特プロ)に配属された時に課長になって、部長になって今に至るとのこと。僕が感じたのは今の事業部に入ってからの話が短い・・・。いったいこの部長はこの事業部になんの功績を残したのだろう。そして、ふと思ったことが「俺を選択したこと」。なんてな(苦笑)。というわけで4年間お世話になったかどうかは判らない部長は異動しました。変わって部長になったのは、僕が入社当時の仕事でからんでいた当時岡山支店の主任だった人。なんか礼儀正しいけど、強引な人だなぁというのがイメージ。当時、仕事でやりとりしていた主任が、まさか僕の上位上司になるとは、そのころは全く思ってなかった・・・。若い部長です。若干、会社人間になっているところが、あまり好きじゃありませんが、いろいろ考えて努力しており、行動に移しているので、いままでの部とは違うアクティブな部になることでしょう。でも、そのアクティブは営業的な話なんだよな。営業を目指してきた人なら今の部の進む方向に納得なのかもしれないけど、ってこんなとこで愚痴を言ってたら、宮内くんみたいに正解だね(苦笑)。4年がたつとさすがにいりろなことが起きます。先週末の土曜日は同期の女の子の新居に行きました。新居でホームパーティ。旦那さんに会うってのも、ちょっとこっぱずかしいものがありますね。結婚式の写真とかビデオを見て、食事を御馳走になったわけです。この4年間で同期は5人結婚しており、4人が辞めてます。もう1人6月に結婚を控えてます。考えてみれば5年目なんて結婚してても全然、おかしくない歳なんだよね。新居で「結婚はいいよ」という旦那さんの言葉に洗脳しかかってます(笑)。でも、俺という人間にまだ自信がもてないんですよね。自信のもてない人間が家庭をもってよいものなのか?とも思ってしまいます。なんて書くと相手がいて結婚を考えている見たいだけど。相変わらず相手はいませんよ。しっかし、もう来年は30歳になるんですよ。自己紹介のひとことコーナーにも書いたけど、金八先生も言ってました「男30にして立つ」「40にして迷わず」「50にして天命を知る」。カッコイイですね。あと1年半で俺は立てるのか。まずは自分に自信をもたなければ、いけない。考えてみれば、僕はコンプレックスのかたまりのように生きている。自分があまり好きじゃない。自分に自信を持たなければ、自分を好きにはなれないし、自分を好きにならなければ、自分に自信をもてない。ん〜、たまごが先かにわとりか、みたいになってしまったが、とにかく自分はこれだけは負けないというものを持ち、自分に自信がもたなければいけないと思う。こないだの送別会で部長に言われました。「宮内くんはマグマのように、もやもやとしたものが見えるのだけど、それを爆発させようとしない。何か失うものがあるのか?無いなら爆発させてしまえばいいんだ。」です。爆発か・・・それもいいかもしれない。失うものか。。。確かに無いかもしれない。爆発させるかどうかは別として、今年が転機かもしれない。今までと同じ生き方をしていたら、何も変わらない自信のもてない毎日が過ぎて行くと思う。5年目、この1年が僕にとって勝負の年だと思って、何でもチャレンジして行き、僕が会社を変えるくらいの勢いでものごとを進めて行きたい。その先に自分への自信がある、そんな気がする。自分に自信がもてたとき、君を迎えに行く。それまで待ってくれるように僕は祈っている。君が好きです。これからもずっと・・・。って話の方向がおかしいぞ(爆)。まー、とにかく5年目、会社人間になるのか、会社に必要な人間になるのかの分岐点だと思っている。どっかのエセライオンみたいな構造改革じゃなくて、自分の環境を改革して行こうと思う。自分の信念を改革するという意味ではないです。自分の信念を曲げたら、それはただの会社人間。自分を失っているだけの人間。自分の信念を貫いて改革します。そして30にして立ちます。5年目はその準備をすべく1年です('02/4/15)。


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