VAIOが街に現れたのは僕が大学院の研究室にいた頃だった。それまでノートPCというとグレーの98ノートのイメージ強かった。それが、なんと紫を使ったボディーカラー。これがいわゆるパラダイムシフトというものでしょうか。ちょっと話はそれますが、最近、僕が驚いたのが鍵の色。カラフルな鍵があるのです。もう固定概念で鍵といえばシルバーかゴールドと決め付けてます。その鍵にハートやらなにゃらの模様がついたファッションキーなるものが登場しているのです。固定概念というのを打ち砕くとそこから流行が生まれるんですよね。ま、鍵はそんなに流行ってないけど。それで、VAIOですが絶対誰もが欲しいと思う機種があるはずなんですよ。でも、俺は流行に流されないぜ的なことを言ってVAIOを避けてきた人もいると思います。研究室で初めて見たVAIOはB5型で当時は想像もつかないような薄さだったのです。こんなひらべったいところにパソコンが入ってるなんて、さすが技術のソニン。いや、それはカレーライスの女。しょーもないネタはほっといて、当時はそりゃーもう欲しかったですよ。でも貧乏学生はなけなしのバイト代で買ったCanBeをアップグレードして使うのがやっとなのです。そして、その後もVAIO人気はうなぎのぼりです。家電メーカーのイメージのSONYが、一気にPCメーカーとしても名前を知れ渡されたのです。VAIOに衝撃を受けた僕ですが、1年もしたらやっぱり、チャラチャラしたPCだなーなんてなことも思いはじめて、入社した会社がPCメーカーということもあって、VAIOを買うことはありませんでした。そして、愛用のCanBeも騙せなくなったので、B5のノートパソコンに乗り換えました。PentiumIII-400MHzです。そして先月まで使い続けたのです。その間にwindows XPにOSを変えて生きながらえていました。そろそろパソコンが欲しいなー、秋モデルでたら考えようかなー。と思っていたところに衝撃的なできごと。パソコンが壊れたのです。普通に使用していただけなのに壊れました。リアルプレイヤーであっち系の映像を見ながら、台湾の友達とチャットをはじめようとして、「hello!」と打ち込んだ瞬間、画面が灰色になって、その後、再起動しても立ち上がりません。電源ランプは着くのですが、バイオス画面すらでません。NECのノートパソコンなのですが、NECのロゴ画面すら出ないのです。こんな時どうしてよいのか困ります。5年前くらいのPCなのでサポートセンターもがらっとかわってるだろーし、かといってWEBで調べることもメールを入れることもできない。昔の説明書など取り出してみるものの98サポートセンターなんて今ねーよ。しゃーないので、翌日会社で121のページを見てサポートセンターを探しました。NECフィールディングが行うということだったので、土曜日に横浜のNECフィールディングに壊れたノートパソコンを持って行きました。「恐らくマザー全交換となるので6万円です」という恐ろしい言葉を耳にする。6万円もあったら今の時代ちょっと足せば新しいの買えるやんか。とりあえず正式見積もりをとることにする。キャンセルしたら1500円いただくという嫌な言葉を耳にしつつも3万円くらいで収まるだろうと思うのであった。重い思いをして持っていったCD-ROMドライブやFDドライブ、ACアダプタまでも「いらない」と一蹴され、持って帰るのでした。しっかし、今年は異常気象ですよね。夏なのに涼しいと思ったら、猛残暑。フランス人は暑さで1万人死んでるし。そんな中、パソコンが故障。これは因果関係があるとしかいいようがない。このエッセイでおなじみのvitz旅行へ一緒にいってる後輩2人もパソコンが壊れたのです。これ、ありえなくないですか。3人が3人とも同時期に壊れるって。もしかして、パソコン製造会社連盟がしかけた罠か?後輩の一人はソニーのVAIOです。まー、これは1年たったので、保証切れ故障装置が働いたのでしょう。もう1人は富士通。そして僕がNEC。ここでこの3メーカーの共通点を見てみましょう。オー、携帯電話端末の会社じゃないか。SO、F、N。って、そんな共通点は何の役にもたちません。ブラスターか!ってみんな言うけど、僕が思うのこの原因は異常気象、しいては火星が近づいた影響だと思います。火星が接近して異常気象を起こして、地球に影響をあたえ、磁場が狂い地球のコアが停止し、科学者が立ち上がって、地球のコアへもぐって、ニトロで爆発する。って知ってる人しかおもろないネタでした。ところで、みなさん火星を見ましたか。僕は見ました。月くらい大きくなってくれたら笑えるのに、金星くらいですから見てもおもろなかったです。地球の軌道ではなくて、話の軌道を戻しまして、パソコンの修理費の回答がきました。「フロントパネルが破損してましたので、そちらも含めて6万5千円です。」だって。ざけんなよ。ここで新しいパソコンを買うことに決めました。今まで使っていたLavieはいわゆるB5ノートというやつです。CD-ROMが外付けなのでソフトをインストールするのも億劫でした。また、バックアップをとるCD-Rもついてないので、壊れないことを前提にPCを使ってまいりました。今年にはいって外付けの2.5インチUSBハードディスクを買ったので、それがバックアップです。といっても部分部分でしかバックアップしてないし、数ヶ月前にとったきりだったので、今回の故障はほんとショックでした。そんなわけでCD-R内臓で軽いノートパソコンに憧れていました。しっかし、CD-R内臓となると重い重い。みんな重いパソコンになります。そんな中、僕の目を引いたのが松下のLet's Noteです。言わずと知れたキーボード部分の一部がパカっと開いてCD-Rドライブになってるやつです。ちょっと衝撃でしたね。松下のホームページを見るといろいろと凄いことが書いてあります。僕の使っていたLavieより軽くて頑丈でCD-Rドライブが内臓で60GBモデルまである。って、もうコレ決まりじゃないですか。ってところまでいってたのですが、kakaku.comの評価がイマイチ。そして、PC-USERという雑誌の記事を見ると、「なんだこれ!ソニーの回し者か!」ってほどソニーのVAIO TR1/Bを褒めちぎってます。悪いことがほとんど書いてない。キーボードのタッチ感くらいですかね。あとの評価試験の結果もほとんど合格です。対抗馬にこのLet's Noteもあるのですが、本体がめちゃくちゃ熱くなるようなことが書いてあります。そして決め手が「液晶」です。僕が始めて「テカテカ液晶」にであったはもう1年くらい前になるのでしょうか、日立のPriusです。これも衝撃でした。携帯電話のモックのように液晶画面に写真貼ってるのかなーって思って近づいて見ると、デスクトップの画面じゃないですか。液晶で写真がこんなにくっきり見えるなんて、驚きました。写真貼ってるだけじゃないじゃん。そんなわけで、ふだんアッチ系の写真。。。もとい山岳会の写真や海外旅行の写真を見る私としては、このテカテカ液晶にあこがれているのです。でもこの液晶、自分が映り込むというマイナスイメージもあります。PC-USERの記事を見ると液晶の視認性は最高級でクリアブラック液晶は映り込みを抑えており、バッテリー駆動時間も、静寂性もどれをとってもイイPCなのです。ちょっと、評価よすぎるので怪しいとも思ったのですが、重さがLet's Noteと100gくらいしか違わないならテカテカ液晶に軍配が上がるのです。それでもまだまだ悩んでいたのですが、物欲番長にやられました。TRすげぇイイっスよ!!の言葉にやられ、自然とソニースタイルのページを見ていました。そこには「生産予定数完売」の文字が。ビジネスモデルのTR1/Pはあると書いてありました。でもなんの特典も無いホームページでこんな高い買い物してよいのだろーかと悩み、量販店めぐりが始まりました。「取り寄せ」の文字が。置いてない店がほとんど。ほんとに「生産終了」かよ。こうなったらシグマリオ3でも買って秋までお茶にごすかと思っていたのですが、VAIO熱は既に上がっており、インターネットやりたい熱も上がりきってます。そして、再びソニースタイルをクリック。ビジネスモデル買ってやる!と心に決めていたのですが、そこには「生産予定数完売」の文字が。うが!やられた。たった数日でビジネスモデルも終了かよ。困った。で、よくよく量販店を見てみるとVAIO TR1の値段でPen4 2GHzで15インチとか平気で買えちゃいます。真剣に悩みました。でもしかし、僕のVAIO熱が勝ちました。VAIOが欲しい理由を整理します。「テカテカ液晶」「2スピンドル」「メモリ1GBまで増設可」「1280*768の精細な画面」「バッテリー駆動時間が長い」「1024*600画像表示も可能なのでNECのセレブモニタに表示できるはず」「ユニクロの小さい鞄にもはいるのでは」です。こうなったら取り寄せするかと思い、川崎のヨドバシカメラに行きました。ここで数時間VAIO TR1の周りをうろちょろして、決心ついて店員に話しました。僕が最初に放った言葉は「取り寄せになりますよね?」です。すると「いえ、多分ありますよ」です。そして、店員の決めの言葉「在庫1つだけありました」です。うまいなー、この店員。俺の物欲魂をしってるね。「1つだけ」なんていわれたら「やっぱいいです」ってできないじゃん。次の瞬間、お金払ってました。そして、ウキウキでおうちにもって帰って、NECのセレブモニタで外部出力に挑戦。撃沈。周波数違いました。。。出力はできるのですが、セレブの周波数が特殊であいません。悲しい。えー、ユニクロの鞄にギリギリ入りました。でもポリウレタンカバーつけたら入りません。キーボードはPC-USERの記事にあるようにデザイン優先で使いづらいです。「えいご漬け」をプレーしているとミスタイプしまくり。まー、これは慣れですよね。全体的にはとっても静かなパソコンで気に入ってます。しかし、秋モデルの発売が近づいている中、文句たらたらになることは予想されまくりです。なぜかついてない11gの無線が着くでしょう。PEntium Mも1GHz以上になるでしょう。Office2003になるのも当然でしょうね。DVD-RとTV入力が着いたらかなりショックだなー。これらがお値段据え置きだったらやっぱ嫌な思いするだろーなー。とそんな予想をしていると、はやくもTR2の発表が。無線LAN、CPU、HDDと予想通りの結果ですね。値段も高い。ちょっと気になったのはソニースタイルモデルが安いこと。英語キーボードタイプ欲しいなぁ。それでも、今のところTR1は、「おきにいり」。さてさて、壊れたLavieくんを引き取るために1500円という無駄な見積もり代を払いに行きました。が、なんと「見積もりキャンセル扱いなのでお代は結構です」と言われたので。財布を出して用意してたのに。ラッキー。それで、家に帰ってHDDが壊れてないことを祈って、パソコンからHDDを抜く出し、ヨドバシカメラのポイントで買ったUSB2.0のHDDケースに入れるのでした。そして、VAIOのUSBポートにさすと、おー!認識するではないですか。すばらしい。でもよく見るとCドライブだけではないですか。嫌な予感がよぎりました。大事なのはDドライブです。そして、しばらくすると、Dドライブも認識してリムーバルメディア×2扱いになりました。すばらしい。メールデータもお気に入りも移管して、完全復旧ができました。次にやりたくなったのが無線LANです。11gは無いけど部屋じゃ11aの方がいいって言うし。そーいえば人の無線LANを勝手に使えるという話を聞いたことがあるぞ。というわけで、寮の誰かが使ってる無線LANを認識してそこからインターネットに抜けられました(笑)。と、そんな悪事を続けてログでも残ってたら訴えられるので、11aのアクセスポイント購入しました。ヨドバシのポイントで。ID-DATA製なのですが、やったらブチブチ切れるので、相性の問題かと思い、悲しくなったのですが、設定の間違いと判明しました。とっても順調に使えております。気になるのは5GHzなので、この電波にやられるのではないかということ。女の子しか作れない体になってしまう。そんなこんなで、約半月使っての感想は。やっぱ、「TRすげぇイイっスよ!!」なのです。('03/9/15)。