世界遺産候補の話

 いやー、辛い風邪でした。引越し先の物件探しに疲れたのか体調イッキに悪くなって、2週間風邪の症状が続きました。ホント、健康第一ですわ。その風邪になる前に久しぶりにVitz旅行の約束をしていたわけです。今回もアルバムコーナーに無い場所ってことで『和歌山』です。和歌山つったら700km近くある場所なわけで、日帰りはきついのですが、そん時はなんも考え無しでした。というか、風邪が辛くてまともなスケジューリングがでいなかったわけです。いつも買ってるガイドブックも今回は買う気なし。ようやく、風邪が治ってきて、引越し先も決まってバンバンザイって時には2日後がVitz旅行の日って感じになってました。それで慌ててたてたスケジュールがこれです。旅館なんて書いてますが、予約は一切しておりません。でも何気にいい線いってるスケジュールだったみたいです。和歌山って「これ」って言うものが無いのですが、たまたま世界遺産の本を読んだ時に、世界遺産候補の場所ってことで熊野古道が紹介されてました。「これだ!」って思ったわけです。つまり、先取りです。世界遺産を先取りして見れば、混んだり有料になったりする前に見られるわけです。とはいうものの、この世界遺産、いったいどれが世界遺産なのかよーわからない。自然世界遺産のよーでした。ホームページを見れば見るほど、どこだかよく判らなくなるのです。「熊野って三重県じゃないのか?」とか「熊野川って奈良ですよね」とか、情報錯乱。とりあえず、和歌山といえば和歌山ラーメン。これは予定にいれておこう。調べるとめはり寿司ってのも有名らしい。そーいや、どっちの料理ショーで和歌山産伊勢海老のチリソースと和歌山産黒豚の黒酢の酢豚ってのが戦っていた。酢豚の勝ちだったのですが、伊勢海老って伊勢で取れなくても伊勢海老なんだなーという豆知識をつけて、伊勢海老を食べに行こうとも考えたりしてみた。まー、結果から言えば寿司も伊勢海老も食べてないのです。。。和歌山ラーメンは左手と右手でフレミングの法則を作って下さいなのです。「ゲッツ」。和歌山市内より、熊野周辺の方が近いってことで総合的にスケジュールは下記のようになりました。湯の峰温泉は日本最古の温泉ということで、興味あるので書いてみました。和歌山城は時間があればって設定にしました。さて、そんな感じで検証してみましょう。

<和歌山スケジュール(予定)>
2/28   6:00  Vitzスタート(Pick Up)
      13:00〜 昼食(和歌山ラーメン)
      15:00〜 熊野速玉大社、熊野本宮大社
      18:00〜 湯の峰温泉
   18:30〜 夕食(旅館の料理:郷土料理)

2/29   8:00〜 朝食(旅館の料理)
       9:30〜 熊野那智大社、大辺路
      12:00〜 昼食(めはり寿司)
      13:00〜 和歌山城
      14:00〜 帰宅の路

2月28日(土):晴れ
 今日はすっげー天気がいいぞ。前日、Vitz持ち主からは23時過ぎに「いまから帰るです。」という、明日は6時にゃ起きれないでしょーと言わんばかりのメールが入っておりました。という僕も前日に横浜で飲んでおり、起きれるか自身なかったので、遅刻することを期待しつつ眠りについてました。朝、「1時間遅刻しました」という携帯メールで目が覚めました。んじゃ、いいやってことで睡眠について、次のメールは「186でてきません」です。186も予定通り前日飲んで寝不足なようです。しかも、二人してトイレ(大)です。そして、9:00くらいに私の家に到着です。もう、お目目もパッチリですので、とっとと車に乗って出発です。ここで問題発見。あきらかに僕の家経由で和歌山へ向かうのは効率悪すぎであることが判りました。なんせスケジュールが日光のものそのままですから、効率なんて考えちゃいませんでした。結局、Vitz所有の110の家に戻るような形になり、この往復で2時間を越えるのでした。。。そして、カーナビが指している時間が23時到着です。んなわきゃーない。と思いつつも不安が募ります。どーやら、勢和多気ICから降りてその後の一般道が160kmあるてまに、時速20kmくらいで計算されている模様です。Vitzは高速に乗り、とっても順調に進みます。途中の足利サービスエリアで昼食です。早くも昼食「和歌山ラーメン」の予定は崩れ去りました。そして、186はトイレ(大)です。僕はミックスフライ定食を戴きました。その後、110から186に運転が変わって、やっぱりやってくれました186くん。降りる出口のインターを過ぎて行きました。まー、この時点でスケジュール通りの時間になってないので、神社観光なんてできるわけもないので、たいしたミスじゃありません。前のインターまで一般道路で戻ります。高速降りた時点で15:00過ぎてます。これから160kmの一般道です。道は綺麗に舗装してあるので、時速20kmってことは無いですが、途中山道もあり難関でした。てか、宿の予約してないじゃん。こうなったら、観光メインは無理なので、温泉メインで進めようということになりました。上記のスケジュール表は持って来ません。湯の峰温泉という言葉がでてきません。カーナビで調べると湯のなんたら温泉がけっこうあって迷います。記憶を頼りに「湯の峰温泉」に方向を定めます。BINGOでした。湯の華温泉を目指さなくてよかった。と、目指す先が決まったのはいいですが、旅館は予約してません。次にカーナビで宿検索です。かたっぱしから電話しまくりです。最初の2件は満員ですという結果で、ちょっと焦ってくる。もしかして、ここの温泉、超有名なのではとか思いました。次に電話すると予約はできるようでしたが、値段が高くて却下。次に電話したところは「廃業」という結果に。廃業って、まさか寂れた温泉なのかとも思う。最後に民宿あずまやで予約に成功。夕飯無し、朝食風呂付6030円です。民宿ってのが気になりましたが、この際、贅沢いえません。夕飯が無いので飯屋を探さないといけないのですが、道はだんだん寂れて行きます。道にまよったりもして、明らかにメシが食えるようなところも無く。旅館あずまやに到着。「旅館?」なんか違う気がする。110が確認に行くと、やっぱし違うとのこと。民宿の場所を聞いて、ついに到着。和歌山って遠いんだなーと改めて思う。民宿にはおじいちゃん一人が迎えてくれました。団体客が2階にいて、それ以外は僕らだけってことで1階は僕らだけ。なぜか2人部屋と1人部屋に分けて布団が引かれている。部屋全部あいてるなら、全部一人部屋にしてくれればいいのに。「恋人とその友達」とかいういらん想像をしたのでしょうか。そんなに狭い部屋でもないので、結局1部屋を利用することにしました。旅館あずまやのお風呂に入れるってことでした。食事も近くに店があるらしい。「カップラーメンなら私のをあげる」とかお茶目なことも言ってくれました。食事は天ぷらと刺身のセットです。2000円です。まー、普通の味でしたが、旅館の料理と変わらないと思えば安いです。明日の帰り道を壁に貼ってあった地図で議論しているいうちに料理は作られ、ちゃっちゃと食べて旅館の温泉へ。浴衣を着れば入れるってことで、快く迎えてくれました。やっぱ、旅館は違うねー。温泉は蒸し風呂も露天風呂もあって、いい感じです。硫黄の臭いが漂います。いやー、気持ちいいですわ。温泉に入ってなんか小腹が空いたので、民宿に戻って、お菓子売ってるところが無いか聞くと、おじいちゃん、やったらビールを勧めてきます。「いいビールが入った」って言ってますが、普通に缶ビールじゃないですか。酒飲むならどーのこーのってことで、魚の煮付けや裂きイカ、ピーナツなんかを只でくれました。お酒もくれるみたいなことを言ってたようですが、結局、買わされるのでした。まー、普通の値段の缶ビールですが。吹田工場で作ってるようで、これが「いいビール」なのでしょうか?世界不思議発見を見ながら、ビールとおつまみ。「この魚大丈夫か?」とか言ってるところに、おじいちゃん登場でちと焦りました。「魚美味しいでしょ?明日のジャガイモも美味いから」と言い残して帰って行きました。そんなこんなで消灯です。

2月29日(日):雨/曇
 朝起きると喉が痛い。まさか、昨日撮った心霊写真みたいのが影響しているのでしょうか。ま、そんなことより、予定通り、携帯の目覚ましが鳴っても二人とも起きません。私は一人トイレへ行きました。戻ってくると110が起きてます。珍しいこともあるものだと思いつつ、朝食へ。朝食はオーソドックスな料理でした。温泉玉子、鮭、ノリ。温泉粥くらいが珍しかったかも。「温泉コーヒー」もつきます。と言われましが、そんなこと忘れて食べ終わってしまい、ちゃっちゃと部屋に戻りました。僕らの疑問は「ジャガイモも美味しいから」のおじいちゃんの言葉でした。無いじゃん!部屋に戻って、民宿のちょっと狭い温泉に入りました。今日は大雨です。悲しいくらい大雨です。おじいちゃんに帰りの道とか観光地とか聞きました。話好きなようで、いろいろ教えてくれるのですが、よーわからんのです。阪神優勝の時に橋の上で震え上がった人の話とか、全く意味が判りませんでした。とりあえず、行く予定だった熊野本宮大社へ向かってVitzをだします。すぐに到着です。雨はザーザー。186はお土産屋で傘を購入しました。境内は撮影禁止になっており、デジカメが役にたちません。昨日は完全な移動日だったというのに、今日は雨で観光できず。もー、雨なので他の神社を見るのはやめて、白浜の方からぐるっと高速のって和歌山で和歌山ラーメン食べて帰りましょうってことになりました。和歌山へ移動しているうちに雨は止み、晴れてきました。梅も咲いてます。さすが紀州ですね。110は「四国が見える」と言ってますが、それは和歌山のでっぱた部分です。。。でも、完全に晴れてたら四国も見えたんでしょうね。残念です。Vitzは和歌山に到着です。思えば世界遺産候補を見に行ったっていうより、温泉に入りに行ったって感じですね。それでも和歌山に来たと実感できる和歌山ラーメンを食べることができたのでありです。ラーメンは四天王というラーメン屋です。後から調べたのですが、これ和歌山ラーメンじゃなさそーです。薩摩ラーメンです。薩摩って鹿児島のことですよね。110からは和歌山ラーメンじゃないという疑いをもたないために、インターネットで調べないように釘をさされましたが、調べちゃいました。和歌山ラーメンではありません。チェーン店です。大阪・神戸で流行っているので、東京にくるもの時間の問題でしょう。てか、もう出来ているのかも。この、700kmはいったいなんだったのでしょう。なんて、温泉は入れたのでいいのですが。ちょっと、悲しいですね。まー、和歌山城も見ることができたし、ありですね。でも、中に入る時間はありません。決して入場料をケチったわけじゃありません。時間がなかったのです。ここにあった梅の前で記念写真を撮って和歌山の旅は終わりです。あとはひたすら帰宅の路なのです。途中、サービスエリアで食事をしました。これだけ帰宅の路が長いと会話も尽きます。ひとりひとり「トレビア」を言うとか、寝た作りに必死です。といいつつ、喉が痛いので一人、後部座席で寝ているうちに高速終了です。料金所のおばさんから忠告を受けました。「今度、行くときは私も連れてっててね。」ではなくて、「今度、行くときはハイウエイカードを買ったらお徳よ」でした。110はすっかりハイウエイカードが廃止になるものと思っていたようでしたが、3万円、5万円が無くなり、1万円券は残るそうです。ちょっと損した感じかも。無事に家に到着、今回の旅は約2万円の旅でした。ほとんど移動時間でしたが。

<和歌山スケジュール>
2/28   7:00  Vitzスタート(Pick Up)
      11:00〜 昼食(サービスエリア)
      19:30〜 湯の峰温泉、民宿あずまや
   20:00〜 夕食(近くの料理屋:天ぷら、刺身)

2/29   7:45〜 朝食(民宿の料理)
       9:00〜 熊野本宮大社
      12:30〜 昼食(和歌山ラーメン)
      13:00〜 和歌山城
      13:30〜 帰宅の路

そんな感じで無事終わった、和歌山旅行ですが、心霊写真(下図)が気になる。喉が痛いのです。おはらいしてもらいましょうか。それでは次回、Vitz旅行は青森の恐山でお払いです。ってありゃイタコか('04/3/1)。


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