ウルトラマンの話

 明けましておめでとうございます。2016年は何の年でしょうか。そうです。ウルトラマンの50周年記念の年です。1966年の7月17日にウルトラマンの第一回が放送されました。円谷プロのホームページでは7月7日に何かが起きるとウルトラマンのCGが流されております。僕らが子供の頃に見たウルトラマンは確実に再放送なのですが、持っていた怪獣図鑑にウルトラマンレオまで全ての放送が記載されていたことを記憶しております。そんなわけで、最近の岳のブームがウルトラマンです。いつかは来ると思っていました。アンパンマンとトーマスより、特撮ものが好きになる日が。最初はニンニンジャーに始まって、ニンニンジャーの食玩を買い捲っていました。ニンニンジャーのTV番組を見始めました。ある日、誰に聞いたのかウルトラマンタローの歌を歌い始めて、あれよあれよと、旧ウルトラマンの歌を全部歌えるようになりました。天才じゃないかって思うくらいです。私も昔のアニメの歌が頭から抜けないので、DNAではないかと思われます。ウルトラマンXのTV番組を見始めて、完全にウルトラマンにはまるのでした。クリスマスのプレゼントは最初はニンニンジャーの一番刀が欲しいって言っていたのですが、ウルトラマンを見てからは、新しいウルトラマンのビニール人形全部になりました。嫁さんがウルトラマンのDVDを借りてきて見せて、私がYou Tubeのウルトラマンの動画を見せてと、どんどんウルトラマンに洗脳されていくのでした。大阪出張のお土産はウルトラマンとゴモラのビニール人形です。大阪城を壊したゴモラです。そして、クリスマスにはサンタさんにウルトラマンの人形6体とDXエクスデバイザーを貰うのでした。「サンタさんありがとう」って言ってました。本当はウルトラマン10勇士が欲しいって言っていたのですが、嫁さんがビックカメラに買いにいった時に6体しかなかったのです。パパからのクリスマスプレゼントってことで2体をクリスマスにあげました。ウルトラマンビニール人形は数が多いので切りが無いです。12月の山の会では、EXレッドキングと一緒に山登りに行きました。怪獣を含めたら、全部を買うのに何万円かかることやら。最近ではイトーヨーカドーに行く度に、買って買ってとダダをこねはじめる始末です。でも、ついつい買い与えてしまう、長男への甘やかしは止まらないのです。ウルトラマンの本も本屋さんへ行く度に買ってます。ウルトラマン大図鑑には、昔持っていたウルトラマン図鑑と同様に全放送が書いてあり、ついついお父さんも見入ってしまいます。そうです、最近のウルトラマンは確実にお父さん狙いなのです。昔の怪獣が出まくるのです。ついついお父さんの財布の紐はゆるくなるのです。結局は親が子供に与えてしまうから、欲しいが止まらなくなっちゃうんですよね。まー、ウルトラマンが好きって言ってるうちは、かわいいので良いのです。先ほどクリスマスプレゼントとお伝えしたDXエクスデバイザーは、ウルトラマンのビニール人形のマークを読み取って説明するという代物です。コレクター心をくすぐります。3歳児にしてくすぐられてしまうと将来が不安です。さきほどのニンニンジャーもそうですが、最近の特撮物はおもちゃありきで番組作っている感じです。多分、DXエクスデバイザーは番組より先に商品開発が進んだのではないでしょうか。ニンニンジャーなんて、おもちゃの発表会みたいな番組です。おもちゃとおもちゃのぶつかりあいで、いかに子供たちにおもちゃを買わせるかという裏が見えてきます。それに比べたらウルトラマンはかわいいものです。まー、おもちゃの話は昔からあって、ウルトラマンAでは、北斗と南が変身しますが、変身の仕方が男と女でグルグル回って指輪をくっつけるという複雑さにより、おもちゃが売れないので、南は降板させて、一人で右手と左手の指輪を2つくっつける子供でも分かりやすい変身の仕方になったらしいです。それから先は単純な変身の仕方かつ、おもちゃが作りやすく売れるものになっていったものと思います。ちなみにウルトラマンはベータカプセルという、とっても分かりやすい変身アイテムです。ウルトラセブンも皆さんご存知のとおり、ウルトラアイという眼鏡で変身します。そして、おそらくこれはおもちゃ会社との連携ができずに失敗した例だと思いますが、帰ってきたウルトラマンはつよく念じると変身するのです。みんなこれでいいじゃんって気がしちゃいます。おもちゃ会社との連携は円谷プロにとっても大切な収入源になるということに気づいていない時代だったのでしょうか。ウルトラマンエースは先ほどお伝えしましたウルトラリングです。ウルトラマン大好きな男子たちは、変身するのにウルトラマンが好きな女子を探さなければ遊べないので、変身アイテムが売れないという大人の事情がこの辺から始まるのです。ウルトラマンタロウはウルトラバッジです。歌の中でもウルトラバッジが出てきますので、このへんはおもちゃありきで番組を始めるというおもちゃメーカー側の意識が出始めたものと思います。ウルトラマンレオはレオリングです。「獅子の瞳が輝いてー」です。ちょっとデザイン的には子供に売れそうもない変身アイテムではあります。それから、ザ・ウルトラマンはアニメなので、ちょっと違いますがビームフラッシャーという変身アイテムがあり、おもちゃも発売されていまう。ウルトラマン80はブラストスティックという原点に返ったようなウルトラマン似の変身アイテムです。以後、平成ウルトラマンには変身アイテムは欠かせないものとなっております。収入源という意味でもですね。ここで、平成ウルトラマンを知らない私と同じ世代の皆様に紹介しておきます。まずはウルトラマンティガです。V6の歌で有名なウルトラマンです。ゴナティガテイクミーテイクミーファイアーです。そして、ウルトラマンダイナとウルトラマンガイアです。この3体のウルトラマンの区別がつくかつかないかが最初の難関です。この3体までが20世紀のウルトラマンとなるのです。恐らく僕らの世代ですとウルトラマン80までの1980年放送のウルトラマンが限界だと思いますが、1990年台には、ウルトラマングレード、ウルトラマンパワード、ウルトラマンゼアス、ウルトラマンナイス、2000年のウルトラマンネオスというウルトラマンがいるのです。そして、21世紀最初のウルトラマンがウルトラマンコスモスです。青いウルトラマンです。ウルトラマンネクサス、ウルトラマンマックス、ウルトラマンメビウスです。この辺が10年前のウルトラマンってことで、懐かしいという社会人が出てくるので、自分の年齢を感じざるを得なくなるのです。実際、最新のウルトラマンXでは、ウルトラマンネクサスが出てきて、興奮する大人続出なのです。私は微塵も懐かしさが無いのですが、You Tubeで見てみると4:3の画面が出てくるので、昔のウルトラマンなんだなーって感じます。そして、ここからが子供世代と言えるウルトラマンゼロ、ウルトラマンギンガ、ウルトラマンビクトリー、ウルトラマンXです。そして、うちの息子がはまっているのがウルトラマンXです。新しいウルトラマン全部にティガが入っていない理由も納得です。20世紀のウルトラマンを新しいとは言いませんね。僕らのウルトラマンは昭和の臭いたっぷりのウルトラマンです。ゾフィー、ウルトラマン、セブン、ジャック、エース、タロウの6兄弟にウルトラマンレオ、アストラが加わり、キングと父と母が加わった11体のウルトラマンです。辛うじて懐かしいと言えるのは、ザウルトラマンのジョーニアスとウルトラマン80、ウルトラマンユリアンの3体ですかね。更にいえばタイとタイアップしたハヌマーンを加えた15体でしょうか。ハヌマーンを知っている人がいますでしょうか。とてもウルトラマンには見えないタイの神像みたいなウルトラマンですが、ウルトラマンの兄弟だそうです。1980年代にアンドロメロスという特撮ものがありましたが、これは実はウルトラマンシリーズなのです。アンドロメロスがウルトラマンゾフィーで、アンドロウルフがウルトラマンセブンで、アンドロマルスがウルトラマンだったって話がありますが、設定に大分無理を感じます。じゃー、アンドロフロルって女性はというと、何にもふれてません。セブン、ウルトラマンというのも実は違って、ゾフィーだけが、本当のアンドロメロスからプロテクターを貰ったらしいです。私の中では、ちょっと懐かしいって範囲を超えたどうでもいいシリーズですが、ちょっとほっておけない設定ですね。なんせ、ウルトラマンゾフィーという番組は無いので、事実上、こちらがウルトラマンゾフィーだって言われると、見たくなっちゃいますね。そういえば、帰ってきたウルトラマンの名前がジャックだと知ったのはいつの日だったでしょうか。大人になってからだった気もします。ザ・ウルトラマンがジョーニアスだと知ったのも最近です。そして、ウルトラの父がケンでウルトラの母がマリーだと知ったのも最近です。キングは昔からキングだったのでしょうか。そういえばクイーンはいないな。エースはいるのに。どうでもいいことをツラツラ書いてしまいましたが、岳とウルトラマンの話に戻します。年末年始休みに入って、初日はコートダジュールというカラオケ屋でカラオケデビューさせちゃいました。ウルトラマン、ウルトラセブン、帰ってきたウルトラマン、ウルトラマンエース、ウルトラマンタロー、ウルトラマンレオ、ザ・ウルトラマン、ウルトラマン80と歌いつくすのでした。ウルトラマンXも歌いました。しかも、うまく歌うので笑っちゃいます。楽しい1日でした。「タケル、何回もここ来たい」とずっと言ってました。翌日は歌い疲れたのか熱が出てしまいました。東京ドームで開催される大晦日のウルトラマンExpro2016の前売りチケットを買っており、前日に東京ドームに泊まろうという企画をしていたのです。なんとか、熱を下げて欲しい。ジャンナインとダイナとネクサスのビニール人形を買って、熱が下がるのを祈ります。ジャンナインって何でウルトラマンなのって思いますが、ジャンボーグ9が元ネタらしく、ウルトラマンゼロで仲間として闘ったそうです。ジャンボーグAって言うと、なんとなく響きが懐かしく思う人もいるかと思いますが、こちらも基になっているらしいです。DXエクスデバイザーでは、ウルトラマンでも怪獣でもなくヒーローとして認識します。結局、熱が下がらず32600円のホテル料金の80%がキャンセル料金として取られました。自分が後厄だったことをすっかり忘れておりました。思えば仕事での後厄はいっぱいありましたが、プライベートでの後厄はあまりなかったように感じる1年でした。最後の最後にやってくるとは思いもしませんでした。昨年もいろいろなところに旅行へ行きましたが、前日にトラブルがおきたりはしたものの旅行がキャンセルされることはなかったので、今回も行けるだろうって気がしていたのですが、キャンセルボタンを押すしかなくなるのでした。この冬は暖冬で、岳の病気もなかったので安心しきってました。もともと前泊は嫁さんが乗り気じゃなかったのですが、2日前にOKが出してくれたのですが、前日はやっぱりやめるという話になったところを押し切った上での発熱なので、テンション的にはかなり辛いできごとでした。26000円のキャンセル料はもちろんですが、たった6日しかない年末年始休みの宿泊予定がなくなったのです。そして、年末年始休みの唯一のイベントである大晦日のウルトラマンExpo2016です。前日の熱が嘘のように下がって、朝からテンション高く「起きたい、起きたい。」と言ってます。キャンセル料を返してくれよってくらい元気です。ホテルにいれば治ってたでしょ。会場の帰りの電車で成田山の広告を見ていたら、「幼児の厄年」っていうのがあるらしく、まさに昨年が本厄だったらしいです。まー、流石に幼児の本厄なんて信じがたい収入もらうための大人の事情感がしますが。まー、キャンセル料を払った私が厄年で、ウルトラマンExponに行けた岳は全く厄を感じていないでしょうね。嫁さんは留守番で、岳と二人で朝早くに水道橋駅へ行きます。東京ドームの会場は初日ということもあってか、恐ろしい行列ができています。ウルトラマンなめてました。1時間待ちを覚悟した行列ですが、結構すんなり入れました。缶バッジ付きの親子チケットなので、入り口で缶バッジをもらいます。中に入ると狭い会場でしたが、満員って感じでもありません。アトラクション的なものも、そんなに並んでません。ウルトラマンとティガに記念写真もすんなり撮れました。1300円です。列のウルトラマン女子とでも言うのでしょうか、20代と思われる女性3人組が一人づつ写真を撮って、個人の写真も撮りまくってます。ちょっと痛さを感じましたが、熱烈なファンもいるってことですね。この3人組は何回も並んで撮影してました。お金持ちですね。そんな、お金を使うトラップ満載の会場ですが、たいして出し物は無いのです。一番最初に行ったのがお土産屋ですってくらい何もありません。でも、お土産屋はトラップいっぱいです。最初にお土産のナボナとカネゴンのチョコと会場限定のサイバーゴモラのビニール人形を買います。この会場限定が商売まるだしなのですが、限定に弱い日本人なのです。ただ、ゴモラの色が蛍光色一色に塗られているだけなのです。昔からある商法ですが、買ってしまうのです。そして、ウルトラマンショーが始まるまで時間があるので、食事です。ウルトラマンのカレーと普通のカツサンド。普通のカツサンドにはカードがつくのですが、あたりはウルトラマンXの歌を歌っているVoyagerのサイン入り。TAKERUです。当たりました。同じ名前なのでちょっと嬉しい。食事をするスペースが無いのが、いただけません。みんなが座ってる普通の休憩所で食べます。テーブルはありません。なんて会場だ。食後は、やることが無いので再びお土産屋へ。50%引きのワゴンセールをしており、電池とカードファイルとグミを買います。そして、ウルトラマンショーを見ます。幸運にも通路側の席だったので、横をウルトラマンたちが歩く席です。全席、パイプ椅子です。お尻が痛くなることを覚悟して、岳を膝に乗せてショーを見ます。なかなかの迫力で面白かったですが、会場限定のサイバーゴモラを買わせる演出や、後半の映画の番宣メッセージが強いのは大人の事情でしょう。主人公の大空大地も本人が毎回出続けるらしいです。1日4回から5回の公演があり、大晦日も正月もお仕事で、1月11日まで続くので、大変ですね。「今年はみなさんに支えられた1年でした。今年も支えてください。みなさん、良いお年を」という今日しか聞けないメッセージもありました。帰りにオリジナルDVDを作りました。3800円もしますが、なかなか面白いです。ウルトラマンXの主人公になれるっていう「なりきりDVD」です。終始、無表情でしたが、面白い出来上がりでした。そして、再びお土産屋さんです。ウルトラマンの絵本を見つけてしまい、走れメロスを題材にした走れギンガを買わされます。いやー、昨日、あんなに出費しているのに、財布の紐がひらっきぱなしです。最後にウルトラマンのガチャガチャです。500円もするガチャガチャなんてあるんですね。ザ・ウルトラマンことジョーニアスのビニール人形が出て、あたりです。そして、岳はカラオケでも言っていた「何回もここ来たい」と言って、お気に入りの場所になるのでした。以上が2015年の話ですが、2016年もウルトラマンブームは続くことでしょう。先ほどのウルトラマンシーで紹介されていた3月のウルトラマンXの映画も見に行くことでしょう。各種イベントにも連れて行くことになるでしょう。今年は岳とウルトラマンのイベントに2人で出かけることが多くなりそうです。年末は東京ドームホテルに4人で泊まって、ウルトラヒーローExpo2017を見たいと思います。

以上('16/1/1)。


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