２００３年１月１５日

人事異動の話

　それは台湾から帰ってきたバスでの出来事でした。４泊５日で旅行をしたので会社の電子メールはたまっています。携帯のリモートメールでその内容をチェックしてました。そのメールの中に１つ、「明日、人事異動を伴う大事な話があるから席にいてください。」というメッセージが課長（マネージャ）から入っていました。嫌な予感が過ぎりました。そう、あれは３泊４日の下呂旅行をした時でした。有給をとって行ったわけですが、その有給の日が丁度、部の施策会議。午後をまるまる使って施策会議をしてその後に親睦会ということで飲み会をしたそうですが、僕ひとり飛騨高山でのほほんと遊んでいたわけです。その会議の中で取り上げられた施策に「他の事業部にメンバーを派遣」というものがあったのです。これが施策としてあげられていることは下呂旅行をする前から知っていたので、主任には「絶対嫌だ」と伝えて下呂の旅にでかけたのでした。気持ちは伝わったのか否か判りませんが、とにかくその話は部の違う人になったと聞いていました。そんなことはすっかり忘れてまたまた有給を２日取って台湾へ旅行へ行ったわけです。「もしや。。。」と思ったわけですよ。ちょっと大事な時期に有給取りすぎたか？派遣なんて絶対したくない。あー、気になる気になる。なんていう気にあるメールを出すんだ課長！その晩はいろいろなことを考えました。転職、公募募集、明日、課長になんて言うか。といろいと考えてはみたものの答えはでないので、金門島日記のエッセイを夜遅くまで書いていて睡魔に襲われおやすみ。で、翌日朝早く会社にいってみると課長はいない。課長から電話がくる「出張だから部長から聞いて」。で、部長はというと風邪で休み。部長から電話がくる「主任に聞いて」。主任はというと寝坊でフレックス。主任から電話がくる「○○○というわけなんだ、頑張ってくれ」。ということで派遣ではなかったらしいです。この後、事業部長から「意味があるプロジェクトだ」みたいな話の内示が出るのでした。ここで僕がいままでやってきた事を説明します。入社当時から業務は代わらず官庁をマーケットとしたインターネットサービスをからめた提案です。これまで行った中央省庁は数知れず。参議院、農水省、総務省などなど。いろいろな提案・サービス提供をしてきました。それがどのような仕事に代わるかというと「集約」プロジェクトなのです。簡単に言うとサービスを売る側から辞めさせる側になるということです。具体的に言うと採算のとれない赤字サービスの集約担当です。様々なサービスがありますから当然、売れないサービスや赤字方向に進んでいるサービスもあるわけです。その中のあるサービスを辞めさせるためのプロジェクトメンバーなわけです。既にサービスインしているお客さんのサービスを辞めさせるってのは容易いことではありませんよ。これが年明けからの僕の仕事になるわけです。５年間の仕事を急に終わらせてやることなのか疑問に思うのですが、とにかくぼくは人事異動となったわけです。年明けに昼礼があり異動の紹介があります。相変わらずあがり症な僕はこういう場が大嫌い。でも仕方なく前にでて一番最初にマイクを渡されコメント。「以前の経験をいかして頑張ります」という短いコメントがやっと。ほんとは「異動の説明をしてから昼礼やれよ！」とか「このプロジェクトやる気あるのかよ！」とか「プロジェクトがうまくいかなかったら誰が責任とるんだよ！」とか言いたいことあったのですが、プロジェクトメンバ－の先頭バッターでコメントしろと言われてしまうともー、あがるしかないわ。あー、なさけな。昼礼が終わってプロジェクトメンバーが集まって説明会が行われました。「きみたちは選ばれた！」だって。なにを根拠に選ばれたのでしょうか。メンバーを見るかぎりでは戦力外通報を受けた気分でしかないんだけど。。。やっぱ休暇を取りすぎたことが問題なんかなー。僕の場合は５年前からその辞めさせるサービスを知っているので「選ばれた」って言われたらまー選ばれたんだろーなって感じがするけど、「そんなサービスあるんだ？」みたいな人がプロジェクトメンバーだったりすると、このプロジェクトやる気あるんかなー。って思います。まー、とにかくようはサービスを全部辞めさせることができればプロジェクトは終わり、次の新しいことができるわけです。で、僕がまずやったことは引継書の作成。さすがに５年間分のユーザだからリスト的にはいっぱいあります。とにかくいっぱいあるので、最近提案したばかりのユーザなどを重点に詳しくまとめて、引継をする人に説明して僕の５年間終わり。その後は資料のお片付け。さすがに５年間分のいつか使う、いつか使うとためてきた資料はたくさんあるのです。ここは心を鬼にして捨てまくることにしました。少しでもいらないと思った資料は捨てる。てなことをしてたら十分の九はゴミだということに気づいた。５年間分の資料ってぜんぜんいらないものばかりだったんじゃん。虚しくなる。まー、僕の抱えていた案件もごちゃごちゃしてきたものもあって、整理するという意味ではよい機会だったのかもしれませんね。心をあらたに新しい業務に就きたいと思います。ここだけの話、仕事内容はきついけど仕事量は以前より少なくなると思われます。残業が少なくなって給料が減ると思うけど、時間ができるということは自分を磨くことに専念することができるのではないかと思います。この機会に英語の勉強でもしようかと思っています。てなわけで、さっそく有給申請を６日もしちゃいました。遊びのためですけどね（笑）。とにかく自分を見つめ直す機会だと思って前向きにいきたいと思います('03/1/15)。

エッセイのホームページに
戻る

戻る

satoru@sumadore.com