余興ビデオの話

 友達の結婚式で京都へ行った。大学時代の知り合いで呼ばれたのは僕を含めて3人だけ。式の1ヶ月半前くらいに「3人何か余興をやってくれ」という文の入った結婚式のご招待手紙が届いた。3人の中には大学時代に同じ研究室だったミャンマー人も含まれます。僕ら3人はコントもできませんし、歌も歌えない無芸なカナリアです。結局、二人の紹介ビデオを作ろうという結論に至ったのが式の1ヶ月前です。無謀とも思われるこの企画ですが、大学時代の知人の映像でも撮ればなんとかなるだろーってことで始めちゃったのですが、僕ら社会人。そんなに暇もありません。結局、新郎・新婦から写真(コンテンツ)を貰ってそれを繋ぎあわせることにしました。テレビ局に勤めている映像編集が好きな友達がいたので映像作りは結構スムーズに行きそうな予感です。でもコンテンツが写真だけで、なんのコメントがないのでシナリオ作りが進みません。新郎・新婦からエピソードを聞きだして映像作成開始です。とりあえずトリミングした写真を予め友人に渡してオープニングとエンディングを作ってもらいました。オープニングとエンディングは構想があるいとのことだったので、打ち合わせ前に作ってもらいました。6月第一週は風邪で倒れてしまいましたが、風邪をひきつつもシナリオ作成のためのたたき台HPを作成。6月第二週はコンテンツ作成のためにCyberShot T7を購入。6月第三週からいよいよ打ち合わせ開始です。神奈川の愛甲石田にある実家から友達が住んでいる埼玉の和光まで行って打ち合わせです。しかも、その日は用事があるのでまた愛甲石田に戻ります。辛いです。昼食のトンカツ屋で友人が作成したオープニングとエンディングの映像をPSPで見させていただきました。「お!凄いじゃん」って感じです。結婚式の7月9日はスターウォーズ・エピソードIIIの公開日ってことでスターウォーズライクにまとめてます。オープニングとエンディングでこれだけできてれば中身しょぼくてもなんとかなりそうという兆しが見えてきました。シナリオをまかされていた私ですが、スターウォーズライクになるなんてのはちっとも思ってなかったので、友人の家でシナリオ再作成です。いくつか笑いを取るシナリオを作成し、合成写真を作って本日の作業終了です。ちゃっちゃと帰って実家で父の日のお祝い(?)をしました。6月第四週は御茶ノ水でマルチメディア検定の試験を受けてから和光へ向かいました。友人の話では僕のシナリオでは無理があって繋がらないってことだったので、ほとんど友人が書き直しです。残ったのは最初のつかみの合成写真だけって感じでした。まー、ナレーターがいないので文字だけで表現するので、僕のシナリオに無理があるってのは感じてましたけど。とりあえず、友人が焼きなおしたシナリオを確認。エピソード0(誕生)とエピソード1(学生時代)はできているとのこと。効果音ソフトを買ってきたというので確認するも使った音声は赤ちゃんの泣き声とガラスの割れる音だけ。あとはスターウォーズのサントラから録った音楽をメインに流すだけです。愕然とするシーンが必要というので僕のCybershotで撮影。なぜか愕然としている新郎を僕が演じるのです。それから大学の恩師の写真をダースベイダー役に使うので、映像を撮ってきてくれと頼まれたのですが、飲み会に行く暇はなく昔の使えそうな写真を選抜するだけにしました。和民で飲んでその日の活動は終了。7月第一週は、もう行かなくてもいいじゃんと思うものも呼び出されて蒲田から和光へ行くことになりました。まー、ほとんど何もしてないから和光に足を運ぶくらいしないとね。進捗状況を確認するとほとんど出来上がっていて、後は音声を入れるだけという状態でした。効果音を探せと言われライトセイバーの音とダースベイダーの呼吸音を探すこと2時間、結局いいコンテンツは見つらず終了です。DVDのラベル案を作るというのに力をいれて、原案作ったところでちゃっちゃと印刷してみました。これはなかなか良い出来です。TVのスターウォーズ・エピソード4をちょろっと見て、ダースベイダー喋りすぎって思いつつ雨が降ってきて終了です。結婚式の週ですが、最大の課題がDVDを焼くことです。二人ともツールを持っていません。とりあえず4枚のDVDをそれぞれ2枚づつ持って何とかするという結論に至っていたのですが、何とか言われても何とかなりません。火曜日に友達からオーサリングツールを買ったという連絡が入ったので、そちらに期待することにして、今日も仕事が終わってから田町から和光へ行くことになりました。バックアップ予備用としてDVを買って来てれと頼まれて、ビックカメラで一番安いDVテープを買うと「おめでとうございます」という「100人に一人ただ」が当たりました。最高10万円が戻ってくるのですが、私が買ったは600円・・・。気を取り戻して和光でDVDのチェック。Quick Timeの映像はガタガタだったのですが、DVDの映像は美しいです。メニュー画面も作られており手が込んでます。ようやく肩の荷が下りた感じです。僕が預かった2枚のDVDを渡して、和民で飲んで終了です。結婚式、当日の新幹線の中で完成したDVDを見ました。メニューも更に手が込んで、なかなか良い出来上がりです。1点気になったのが、僕の作った合成写真でつかみの笑いが取れるかです。このつかみの後は笑えるシーンがあまり無いので、シナリオ的には蛇足な感じがしてました。京都は雨です。寿司若丸という回転寿司屋で寿司を食べて、タクシーで式場へ。更衣室が使えるって言うので私服で行ったのですが、結局、トイレで着替えることに...。チャペルでの結婚式ででっかい神父の言葉を聞いて、いよいよ披露宴です。ケーキ入刀の後、直ぐに余興開始です。余興のトップバッターです。友人が軽く挨拶をしてVTRスタートです。緊張のつかみですが、笑いがとれました。とりあえず一安心。僕が追加した笑いポイントの「太る・太る・太る」のシーンも笑ってもらえたので、完全にシーンとなるってことは無かったのですが、後は、まー笑えるシーンも少ないので普通に流れてるって感じですわ。友人がめちゃくちゃ凝ったダース・ベイダーのシーンは内話ネタだったので、笑ったのはミャンマー人の友人だけでした。ミャンマー人の友人にはナレーターをやって欲しかったのですが、手伝ってもらう時間もなく3人で余興といいつつ、今回の上映で初めて見るのでした。さて、一通り終わっての感想ですが、「終わってよかった」です。とりあえず、家族の写真とかふんだんに使ったので、家族にはうけが良かったです。式が終わって焼いたDVDを両家と新郎・新婦に渡して無事、任務完了です。その後は新婦の友人(看護婦)と二次会です。12時過ぎまで和民で飲んで、翌日は京都観光で清水寺へ行きましたとさ。めでたしめでたし('05/7/15)。


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