鬼の話

 2月3日は節分です。鬼は外、福はうち。黄色い鬼のお面を保育園で作ったそうです。僕らの小さい頃にはなかった恵方巻きを食べました。恵方巻きというのは関西から始まっておりますが、セクハラから始まっているそうです。恵方巻の誕生は、江戸時代末期。元々、大阪・船場の商人が、商売繁盛、無病息災、家内安全を願った行事が始まりで、船場の花街、当時の「風俗街」では、節分になると遊女たちに巻寿司を丸かじりさせることが流行して。商人たちは、太巻き寿司を男性のアソコに見立て、女たちがそれにかぶりつくさまを楽しんだそうです。そして、1998年にセブンイレブンが「丸かぶり寿司 恵方巻」という商品を発売すると、全国のスーパーやコンビニ、デパートも追随。関西の花街で生まれたエロ行事が、子供たちまで巻き込んだ世間一般のものとなっていったそうです(しらべぇ編集部より)。そんなセブンイレブンの戦略にまんまと乗る日本人は平和だなーって感じです。香川のうどん業界が作った何の伝統も無い年明けうどんも広がっていくことでしょう。2月14日のバレンタインデーだって一緒です。チョコレート業界が広げたイベントです。まー、お陰で大したイベントの無い2月は太巻きとチョコレートの売り上げをあげる月となって、楽しいイベントのある月に変わるわけです。ぜひ、何のイベントの無い6月にもイベントを作ってあげて欲しいものです。祝日もありません。そういえば、10月ってのもたいしたイベント無いけどハロウィンという昔は無かったイベントが盛り上っております。正月、節分、ひな祭り、花見、こどもの日、梅雨、海の日、夏休み、月見、ハロウィン、紅葉、クリスマス。○月と言えばがすぐ出る月は良いですが、やはり6月は出ませんね。9月の月見も弱いですが、シルバーウィークが定着して欲しいものです。敬老の日を絡めてシルバーウィークってのはなかなか面白いですね。まー、今年だけな気がしますが。ちょっとどこが鬼の話やねんって感じになってきましたね。これで終わっては、2月の暦と同じく短かすぎますので、鬼怒川の話をお送りします。鬼のように厳しかった塔ノ岳の日記も記載します。今までの山で二番目に辛かったですね。一番目は本当に遭難しそうになった、酉谷山ですが、2月22日に行った塔ノ岳は、暖かさに助けられましたが、寒かったら死んでましたね。山頂は鬼のように寒かったので、運に助けられたと言っても過言ではないでしょう。山登りもまる16年が経とうとしております。16年の間にいろいろな山へ行きましたが、大山と塔ノ岳は思い出の地ですね。弘法山も思い出の低山ですが。小田急線沿線の人が多かったので、丹沢が中心でしたが、奥多摩。奥武蔵、中央線沿線の山もよく行きました。来年には山温100回記念、通算200回を達成しますので、山の話はまた別の機会にします。それより鬼の話ですね。日本人たるものやはり、鬼と言えば、一番最初に出会うのは桃太郎だと思います。桃太郎の話は前回しましたので、やめときましょう。そして、鬼の悪さを知ったら、始まるのが「鬼ごっこ」でしょう。鬼が追いかけて、触られた者が次の鬼になるというもの。この鬼ごっこがあるので、鬼が身近なものに感じるのでしょう。そして、「鬼のパンツ」ですね。この歌で子供たちは更に身近に感じていく事でしょう。実際は架空の人物というか想像上の生き物ですね。そんなわけで、鬼怒川は全面的に鬼を売りにしております。駅の改札を出たら先ず迎えてくれうのが「鬼怒太さん」という鬼です。丁度、節分のある週の週末に行ったので鬼まつりをしておりました。行き当たりばったりの温泉旅行でしたが、それなりに楽しめました。最近、この手の手抜き日記が多くなっておりますので、次回はまじめなエッセイをお送りしたいと考えております。

 2015年2月7日(月)鬼怒川1日目
 そうだ、温泉行こう。神奈川か静岡ばかり行ってますので、思考を変えて栃木に行く事にしました。新宿からスペーシアで行きます。予約しなくても大丈夫って思ってましたが、ダメでした。席が離れます。大宮までは隣が空いてましたが、新鹿沼まで岳をだっちょです。そんなわけで節分が終わってますが、鬼のいる鬼怒川へ向かいました。 相変わらず行き当たりばったりの旅なので、観光は特にノープランです。東武ワールドスクエアーへ行く事に。ここでお昼御飯です。高くてイマイチなレストランで食事。岳は相変わらずカレーライスです。久しぶりに来た東武ワールドスクエアですが、音楽も変わりませんね。変化はスカイツリーが建ってるくらい。4箇所にいるソラカラちゃんを探せという企画がやっておりました。4箇所全部見つかりました。 エジプトのピラミッドやアンコールワット、タージマハールなど行ったことある人にはたまりませんね。行ったことのない岳は、アンパンマンに出てきたピラミッド以外は楽しんでおりません。ところどころに残っている雪と中に入れる小さな家で楽しそうに遊んでおりましたが。50億円かけたミニチュアたちも台無しです。まー、楽しければいいですけどね。ママはヨーロッパゾーンに行って、イタリア行きたくなっちゃったと言っております。そこはフランスですが。岳とイタリア旅行できるのなんて、いったい岳が何歳になってからでしょうかね。再び日本エリアに入って、こないだ行った奈良の法隆寺や東大寺がありました。タイムリーで楽しいです。小さい鹿のミニチュアもいます。最後に飛行機に乗って、縁結びドーナツを買って温泉に戻ります。鬼怒太さんの真似をする岳くん。本日の宿は「ゆば御膳みやざき」です。行き当たりばったりの旅行は、いつもこんな感じの宿になります。食事やの宿です。温泉は貸切で利用できるので家族で入れるのがよかったです。夕飯はゆば御膳です。岳は疲れちゃったようで寝ちゃいました。食事の時間も変更できず。仕方ないので駅前のコンビニで買出しです。何も残ってません。妖怪ウォッチのメロンパンが岳の夕飯です。

 2015年2月8日(日)鬼怒川2日目
 翌日、朝風呂も岳と一緒に入りました。朝ごはんはおでん御膳。お腹が空いているようで、岳もよく食べました。天気が悪くなるようなので、観光なしで帰ります。駅前で鬼まつりをやってました。お菓子を投げてて、運よくゲットできました。帰りの電車は特急きぬです。行きの電車でババ抜きで大騒ぎしていた団体とまた一緒。駅弁食べて、ゲットしたお菓子を食べます。予報通り雨が降ってきましたとさ。めでたし、めでたし。

 2015年2月22日(日)塔ノ岳
 塔ノ岳です。アイゼンとヘッドライト必要な高い山だと伝えたのですが、中国代表はGパンで登場。そして、ベトナム代表はスノーボーダーの格好で登場。もう一人の中国代表は寝坊で欠席...。「目覚まし時計を、聞こえませんでした」とのメールが入ります。きっと、日曜日を一緒に過ごしたいので、奥さんが止めたのでしょう。仕方ないですね。ガスと鍋が1セット無くなりましたが、なんとかなるでしょう。本日の参加メンバーは、8名です。そんなわけで、8時10分集合ですが、ヤビツ峠行きのバスは凍結することなく、終点に到着しました。途中、だいぶ雪がなくなっているなー、なんて思っていたのですが、終点着いたら、こりゃアイゼンなくちゃ無理だってくらい雪が残っております。そして予想はしておりましたが、中国代表とベトナム代表は、アイゼン持ってきてません。宮内はゴムの軽アイゼンで頑張ったのですが、泥道に弱くゴムが切れて使い物にならず苦しみます。天気は全くもってよくありません。てか、雨です。2月の雨の日に塔ノ岳って!死ぬ気か。いつも通り三ノ塔の小屋で早めの料理です。外は寒いですが中は暖かい。そして、スープです。ラッスンゴレライに並んで流行しております「スープをあなたにあーげる、あったかいんだからぁ。」です。 スープで温まったところで、雨が降っている寒いんだからぁ〜な塔ノ岳への道はまだまだ続くのです。お地蔵さんだって暖かい格好しているのに中国代表はGパンにコンビニポンチョ。若さでカバーです。天気予報では春一番が吹くと言っておりましたが、どうやら冬最終当番の風が吹いております。つまり、冷たいんだからぁ〜の風です。そんな中、道はどんどん険しくなってきます。滑る足場の鎖場。超、怖いです。アイゼン無しの宮内に神様からの贈り物が届きました。誰かの忘れ物のアイゼンです。 本当、このアイゼンがあると無いとじゃ大違い。これが無かったら30分は遅れていたのではないかと思います。まー、それでも絶えずビリッケツの宮内でしたが山頂は死ぬほど寒いです。集合写真取るのも至難の業と言った感じ。ビリの宮内は3分もいなかった感じです。みんな茂みに隠れて冬最終当番の風を凌いでおりました。小屋にも入らず、猫にあえず下山です。 本当に若さで塔ノ岳の山頂を制覇してしまう中国代表は凄いですね。さて、長い長い下山です。泥道が続きます。晴れて少し暖かくなってきました。最後のご褒美に晴れ間の雲海が僕らを迎えてくれました。そして、プロデューサのスケジュール通りに大倉バス停に到着。素晴らしい名プロデューサーっぷりを発揮です。すっかり暗くなっておりますが、久しぶりに東海大学のさざんかの温泉につかって、本日の疲れを取ります。最後に、本当のご褒美は風呂上りのビールです。1月、3月と登った塔ノ岳。3年前と10年前のリベンジ完了!

以上('15/3/1)。


エッセイのホームページに
戻る 戻る

satoru@sumadore.com