マネージャーの話

 いつの日からでしょうか、課長のことをマネージャーと呼ぶようになったのは。そんなわけで、本日からマネージャーになりました。いつものエイプリルフールネタではなくて、課長昇格です。おそらく最年長の課長昇格者なのではないでしょうか。以前、鶏頭牛尾の話をした際に昇格は諦めましたとお伝えしましたが、大阪転勤となり、再挑戦する環境ができました。左遷ではなく栄転にすることができましたというと大げさですが、大阪転勤時はすでに昇格試験を受ける暗黙の年齢制限の年齢を超えており、転勤辞令時に受けた大阪は自分の経験になるという言葉に、いまさら経験積んでも昇格するわけでもないのにという、複雑な気持ちで転勤となりました。その後、半年は東京から持ってきた案件をやっており、何で転勤して東京の案件やってるのか不思議に思う日が続き、転勤をきっかけに昇格試験を受けさせてくれるということもなかったので、左遷感は否めませんでした。昇格試験の選考研修を受けてないので当然と言えば当然ですが、その翌年も研修の候補になることはありませんでした。しかし、昨年、部長から研修の候補について相談があり、チャレンジすることにしました。部長の話では、すでに諦めていると思っており、一昨年は候補にしなかったようです。一緒に転勤してきた人が候補となっており、昇格試験に受かっておりました。どうやら、年齢制限が緩和され、TOEICも必須ではなくなったようです。丁度、600点の有効期限が切れたので、この制限があったら候補にあがることもなかったと思います。半年の研修は継続されておりましたので、3回目の久々の研修を受けました。研修の前にも選考の面接が2回ありました。去年から新しくきた事業部長との面接なので、人見知りの私としては緊張しましたが、東京-大阪間のTV会議だったので、少し和らいだので、面接は通りました。半年の研修は永いですが、過去に2回やってますので、要領はつかんでおり、過去の資料も役立てられました。中間発表もTV会議だったので特に問題なかったのですが、本発表は東京に出張して発表だったので、緊張が出てしまいダメダメ感を出してしまい終わったと思ったのですが、なんとか次のステージに進めていただけました。初めての人事試験に進むことができました。ようやく人事試験にたどり着いたのですが、今年から制度が変わり役員面接だけとなりました。役員面接の前に事前練習として事業部長とのプレゼン演習が年末と年始に2回用意されていたのですが、年末の1回目に東京出張してプレゼン発表したところ、出来が良かったので2回目は免除となりました。まー、出張費の削減もあるのでしょう。演習が終わって、家族の待つ大阪ではなく、新木場に行くのでした。年末年始の話でお伝えしたTDSへ行ったのでした。そして、1月末に再び東京出張して役員面接です。役員とは別件で事前に話したことがあったので、大きく緊張することはなく、厳しい質問もありましたが、わりとスムーズにQA対応ができました。そして、3月25日に内示があり、本日、昇格いたしました。同期や後輩はすでに部長クラスになっている人もいるし、事業部長代理、事業部長になる人も出始める年齢ですので、今さら感は否めませんが、仕事の幅は広がると思います。以前、先輩に「おまえなら課長くらいにはなれる」と言われており、その言葉がずっと気になってました。このまま行ったら、普通じゃないってことになるところでした。鶏頭牛尾の話で「運」の話をしましたが、1つ気になるのがその「運」です。世間はコロナウィルスの対応で精一杯の状態になっています。今、管理職になることはある意味、大不況突入という茨の道が待っており、「運」が無いとのも言えるのではないかと思ってしまうのです。その前に「運」の無い私としては、昇格凍結というのも脳裏によぎってました。確かリーマンショックの時に昇格が半年延びるという状況が起きたことを記憶しております。もう少し前にコロナウィルス騒動がきていたら、ありえた話ですが、なんとか内示はもらえました。本日、マネージャーを拝命したのですが、在宅勤務が命じられており、部下の管理も大変になります。先行き見えない状況で、世界大恐慌が目前に迫ってきておりますので、ボーナースも主任時代より減ることが予想されますし、労働組合に守られませんして、リストラもありえます。内示もらえなかった方が運が良かったのかもしれません。本当なら先月の3連休に帰省をして父の誕生日を祝って、YAMAONで高尾山へ行く予定でしたが、コロナウィルスによる自粛で行くことができませんでした。父のお祝いはAMAZON ALEXAによるリモートでのお祝いとなりました。年に1回の高尾山のハイキングでYAMAONメンバーに会うこともできませんでした。これから先も旅行することもできない日が続くでしょう。在宅勤務だとなんで転勤して大阪で働いているのか意味が分からなくなってきます。管理職の責任が問われて大変になっていくことでしょう。また、昇格することでますます転勤解除の道が見えなくなっております。神奈川に帰れる日が来るのか、最低でも1年は無いでしょう。昇格することによりこの2年半の転勤生活がチャラになるってことも考えられます。ある意味、コロナウィルスより怖いですってことは無いですが、更に3年間とかいう話になったら、神奈川の持ち家の契約があと1年で切れるので、家を売るという選択肢も考えないといけなくなります。このままコロナウィルスによるテレワークが続いたら、それこそ何のために大阪で働いているのかわからなくなりますね。なんて、ネガティブなことばかり言ってても始まりません。困難な環境をなんとかするのも管理職の役割です。TOEICの勉強をしていた時に「I can handle this situation.」というフレーズを聞いて、これがマネージャに求められる能力だと思いました。コロナウィルスは人類の未曽有の危機ですが、なんとか乗り越えて、昇格して良かったと言える日がくるよう頑張りたいと思います。

以上('20/4/1)。


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