RSの話

 1月の下旬にCode Red以来最悪のワームが原因と見られているアジア中心のネット障害が発生した。その影響を受けてかどうかは知らないが私が契約しているレンタルサーバ(RS)の障害が発生した。私が契約しているNYAN WEBは月1500円で200MBまで利用できドメイン取得代も無料、ドメイン管理費込み、掲示板など用意されたCGIがたくさんあり、3つまで無料で使えると言うおまけつき。当時は十分に価格調査をしたつもりだったので、この価格を「安い!」と思い込み、即効で契約しました。契約した理由のひとつに「株式会社 サンメイグル−プ」という看板があります。昔書いたエッセイ「ブランドの話」の中でも言っていますが、企業名というのはそれ自体が保証を表します。「株式会社」ともなるとその名誉が落ちないように企業努力、すなわちサポート体制がしっかりするものです。数ある格安サービスの中で、株式会社の看板をしょっているものは少なく、ここであれば安心できると思い1年分の費用18000円を振り込みました。しかし、この会社のサポートは最悪であり途中解約できないという悔しさに見舞われることになるのでした。最初の問題はドメインの移管でした。私は既にドメイン「sumadore.com」を持っていて、それをJust Netで運用していました。sumadore.comを運用していた当時は「.comで商売を!」と行きこんでおり、少々高めではあったもののJust NetのMyドメインサービスを利用していました。ここだけの話(てかインターネット公開してるじゃん)、当時、採算はとれていました。何をしていたかはエッセイを毎回見ているかたはご存知だと思うので説明は省略します。Just Net側が採算をとれなくなり、Sonetに吸収合併されることとなり、ADSLとのセットメニューも募集をやめ、このままダイアルアップと込みのサービスを受けていてもお金の無駄ということでレンタルサーバを検討してNyan Webに至りました。そのドメイン指定業者を移管できないということとなり、別途ドメイン維持費も払うこととなってしまいました。このドメイン維持費も正規ルートで払うと年間4000円強とばかになりません。新規でドメイン取って維持費も含まれる新規の客の方が完全にお得なのです。しかしながら、それはサービスの関係で仕方ないことと割り切りました。次の問題は未だに納得できてないもの。メールを送信するのに30秒くらいかかるという明らかに障害とみれる現象が発生したのです。これに対するサポートが本当に最悪の極み。安いサービスなのでサポートはメールのみというのは納得します。しかし、その対応が問題です。「他の環境では問題ありませんでした。」。こんなアホな回答がありますか。「2環境で起きなかったら障害じゃない!」と言っているのです。じゃー、最初に障害が発生した人はみんな障害じゃないってことじゃないか。誠意が全く見えません。何度かやりとりしましたが、インターネット素人に回答させているのではないかと思われる対応ばかり。最終的にはこちらが出した問い合わせに完全無視。こんなものはサポートセンターとは呼びません。ストレスが貯まるだけです。結局、この現象は数ヶ月続いて、ある日突然起きなくなりました。何か対応をしたのでしょう。それについてメールをしたのですが、これについても返信なし。それから初期登録で3つ選んだCGIですが、使い方のサポートが全く無し。明らかに登録設定されてないと思われるので、メールで質問をするが、これについても回答ゼロ。僕が一番、最悪と感じたのは、こんなレスポンスの悪い(ていうか無い)サポートなのに、WEBでのユーザ設定変更ができない。つまり、PWを変えるのも転送設定するのも全てサポートセンターに連絡する手動なのです。今時、全て手動。「これはセキュリティーポリシーで障害を起こさないためだ!」というのであれば、納得もするけど思いっきりウィルス受けて障害起きてます。冒頭に述べたように1月24日に大障害を発生させています。1月24日にメールをチェックしても全く反応が無いので、障害が発生していると思い、違うアドレスで障害窓口にメールをするが、そのメール自体が障害中。こうなると電話窓口も無いので待つしかない。WEBも見られない。ようやくWEBが見られるようになったと思ったら、違う会社のページが表示しています。これってありえなくないですか?もし、参議院のページに衆議院が表示されたら国会で大問題にされることでしょう。こんなことが起きるくらいなら表示させない方がまだ良いです。質問の回答メールもしない、障害のお詫びメールもしない、しかし、お金の請求メールはしっかりきました。「2月14日で期限が切れるので入金して下さい」というメール。もう、私の怒りは爆発寸前となりました。「そんなに怒らなくても」って思うかもしれませんが、爆発寸前は私だけじゃないんですよ。同じ契約しているユーザから相談のメールがきました(前にエッセイでNyan Webのことを書いていたので検索ヒットしたものと思われます)。その内容は「9月よりHPが見られなくなり、NYANWEBに電話しましたが繋がらず、またメールにて何度も連絡を入れましたが、一ヶ月待っても連絡が入りません。NYANWEBが倒産したなら、次の業者に行けばよいのですが貴HPでは問題ないので、不思議に思っています」との相談。調べたところNyan Webで取得したドメインの管理料を振り込まれていないので、他の人が取得できる状態になっているとのことでした。「今のところ問題は無い(問題は山ほどありますが動いている)」と伝えると、「関連会社のサンメイに電話連絡をしましたが客を客とも思わない尊大な態度で接してきてNYANWEBの電話番号も絶対に教えません。サンメイには電話しないほうが良いです。頭にくるだけです。」とのメールがきました。株式会社であるので信用したという僕の狙いは大ハズレとなったことになるのです。そんなわけで、契約更新の請求があった日とほぼ同時にレジストラから4月にドメインの維持機関が過ぎますというメールも来ていたので、この機会に完全乗換えを考えました。会社で暇な時間(今はほとんど暇)にドメイン移管を受けてくれるレンタルサーバを調査しました。やはり、ドメイン移管というのは激安サーバには向かないようです。ドメイン取得費込みってのが多いですね。今度はレジストラ単独の格安サーバを探すことにしました。すると、Value-Domain.comという会社を見つけました。金額は年間1150円、月額96円弱。缶コーヒーを買うより安いのです。このサービスの中にxrea.comという無償のレンタルサーバがあったのですが、広告が入るということで止めました。広告無しの400円/月(年間なら2400円)というサービスも用意しているらしいのですが、ちょっと利用ルールが面倒臭そうだったので辞めました。むうずネットという会社が運用している、安くて面白そうなむうずコバルトホストを見つけたからです。200円/月(初期費1000円)で WEB+メール容量150MB、ユーザーメールアドレス最大20個作成可能、オリジナルCGI/SSI/PHP/ASP利用可能というものです。設定もWEBを使ってできます。そんなわけで、月300円弱で独自ドメインの運用ができることになったのです。value.comの移管手続きでちょっと問題がありましたが、サポートセンターにメールをすると直ぐに回答がきました。サポートもバッチリです。むうずネットには質問メールはしてませんが、多少レスポンスが遅くても200円/月なら問題なしです。そんなわけで2月7日にドメインの移管申請、2月9日にレンタルサーバの申請、2月13日にドメイン移管完了、DNS変更してサービス移管完了となりました。とってもスムーズに進み、メール送信が遅延するなんて問題はもちろん無く、WEBで手軽にPW変更や転送設定もできますのでとっても満足です。1500円/月(+ドメイン管理費)も無駄な投資をしていたと思うと腹が立ちますね。てなわけで、sumadore.comのメールアカウントを希望の方はお申し込み下さい(笑)。スマドレメールマガジンご希望の方はこちらまで(笑2)。過去メルマガ(創刊号2号3号)('03/3/1)。


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